気疲れから来る胃痛を呼吸法で改善!交感神経をリラックス

 

体の“勘違い”がストレスを慢性化させる

今の世の中では、直接命に関わるような非常事態に直面する心配はほとんどありません。気候が多少変動しても食料不足に陥る可能性は低いですし、ライオンのような外敵と遭遇する危険性はまず皆無です。

 

それでも、体内のストレス応答のしくみにとっては、現代の文明的な環境こそ想定外。暑さ寒さは干ばつの予兆、緊張関係にある人物はライオン同様の外敵と受けとめます。

 

実際には生死を左右するような状況ではなくても、非常事態と“勘違い”して、反応のスイッチが入ってしまうのです。

 

ただ、飢餓を恐れる勘違いなら、何か食べ物を口にすればすぐに解消されるでしょう。体内に栄養が入ってくれば、体もすぐにそれと気づきます。

 

しかし、外敵を恐れる勘違いの場合は、野生環境では起きなかった新たな問題が生じてしまうのです。 ストレス応答は本来、急場をしのぐ手段です。ライオンに遭遇したシマウマは
生きるか死ぬかですから、体に多少無理な負荷をかけてでも、ありったけのパワーを絞り出します。

 

逃げ切ればまた平穏が戻ることを前提に、全精力を振り絞るのです。 一方、今の世の中で、勘違いによって“外敵”とみなされる相手は、実際には会社の上司だったり、得意先の人物だったりするわけです。

 

これでは、走って逃げるわけにはいきません。その相手を目の前にして、血圧や心拍数が急激に上昇したとしても、そこはじっと抑え込んで、社会人としての責務をまっとうしなく
てはいけない。

 

そのため、ストレスが長期化しやすいのです。 さらに人間は、シマウマなどのほかの動物にはない、発達した脳を持っています。この脳のおかげで私たちは、「未来の予測」という高度な思考ができるようになりました。

 

これは人間の素晴らしい能力のひとつですが、長期化したストレスの下では、この能力がかえってアダとなりかねません。というのも、会社を離れて帰宅したあとも、「明日もまたあの人と会うのか」という予測ができるので、その相手が目の前にいないのに、ストレスを引きずってしまうのです。

 

動物を使った実験で、ストレス応答が長期間続くと、胃・十二指腸の出血や潰瘍、免疫機能の低下、脳の萎縮といった障害が生じることが知られています。

 

短期的には体を守るためのストレス応答ですが、慢性化するとかえって体を傷めてしまうわけです。


スポンサードリンク

 

同様のことが人間に起こるのが、「心身症」です。これはストレスによって生じる体の病気の総称で、よく知られているのは、胃炎や胃潰瘍、高血圧、円形脱毛症、過敏性腸症候群など。

 

また、病気にまでは到らなくても、交感神経が高ぶった状態が続いて体の緊張がなかなか解けなければ、慢性的な肩こりや疲労感、頭痛、不眠などが起きることになります。

 

交感神経をリラックス

自律神経の緊張から起こる胃痛や腹痛、便秘は、簡単な呼吸法で交感神経をリラックスさせると、症状が改善できます。

 

椅子に腰掛けて背筋を伸ばし、口からゆっくり息を吐きます。このときおなかの空気をすべて出し切って、へこませるのがコツです。

 

そのままの状態を数秒間キープしたら、空っぽのおなかにゆっくり息を吸い込み、思いっきりおなかを膨らませて数秒間キープしましょう。

 

この動作を何回か繰り返すと、不思議と気持ちが鎮まり精神が安定してきます。日常生活でイライラを感じたり、落ち込みが激しい時は試してみましょう。

 

スポンサードリンク

 

ストレッチ+呼吸法で効果アップ

ただ、実際には、いきなり「しっかりと息を吐く」ことを試しても、ストレス解消の効果をなかなか実感できない人も多いようです。

 

長期化したストレスの影響で全身の筋肉が硬直していると、自分では息を吐いているつもりでも、深く吐けていないことがあるのです。

 

呼吸は、胸やお腹、横隔膜など、肺を取り囲む筋肉が連動して動く全身運動です。多くの筋肉が柔軟に動くほど、肺が広がったときと縮んだときの体積差が大きくなり、ひと息ごとにより多くの空気が出入りします。

 

こういう深い呼吸ができる体なら、息をしっかりと吐けます。 しかし、体が凝り固まっていると、筋肉の動きが悪いため、しっかり深く吐けません。

 

これでは、なかなかストレス解消にまで到らないのです。 「ストレッチ呼吸法」は、ストレッチのポーズをとりながら呼吸します。筋肉を刺激しつつ呼吸するので、凝り固まった筋肉が効率良くほぐれます。

 

5~10呼吸程度行うだけで、呼吸が深くなるのを実感できるでしょう。4ポーズをすべて行っても5分程度ですから、お休み前の習慣として無理のない範囲です。特にお風呂上がりは、筋肉がほぐれやすいのでお薦めです。

 

ストレッチ呼吸法を毎日の日課にすれば、普段から呼吸が深くなります。いつもしっかりと息を吐くことで、自律神経のバランスも崩れにくくなります。多少のストレスでは揺らぎにくい、ストレスに強い体になれるのです。

 

スポンサードリンク

スポンサードリンク



関連記事

ピックアップ記事

部屋は広ければいいものではない~ラクに感じる広さがベスト!あなたのカラダに眠る「身体記憶」を探ろう!

身体記憶という言葉があります。これは、私たちのカラダには「記憶」が染みつき、その記憶の影響を受けて生きているという、「気」の考え方です。 …

おすすめ記事

twitter

ブログをメールで購読

すとれすふりぃRelax-Ways

ページ上部へ戻る